今週の気まぐれ本

 

ブック名

老人芸術

著者

鞆の津ミュージアム

発行元

朝日出版社

価格

1836円(図書)

チャプタ


@老いの自由・・・谷川俊太郎
Aジイさんアートの「生きざま」が未来を照らす
Bシルバーアート入門 ほか

  

キーワード

評価を気にしない、やりたいことだけやる、唯一無二の表現、人の世を長閑に 、構成と配置、ただひたすら作る、

 

本の帯(またはカバー裏)

造物主には及ばないとしてもヒトという生きものの手と
脳細胞の醜も美も無用もごちゃまぜの創造に・・・

かってに感想(気になるフレーズ)


造形をいつまで続けるか、続けられるか。
老いの先行く人たちに、ヒントがもらえれば・・・それも爺いたちに、なのだ。
やはり老いても、性は忘れられないようだ。

「従来の『高齢者の余暇活動』というレベルをはるかに超え、周囲の評価を気にすることなく、 他者からの意見にも耳をふさぎ、ひたすらやりたいことだけをやり続けている孤高の表現者たち」
「ジイさんたちは。決してほかでは見ることのできない唯一無二の表現をしています」
「あらゆる芸術の士は人の世を長閑にし、人の心を豊かにするが故に尊い」(漱石の草枕)

「突き詰めると、『絵心』ってのは構成、配置の妙なんだ」
「死んだら、後に作品が残る。おびただしく残る。保管も管理もたいへんである」
「破棄しなければいけないといういちばん現実的に起こりうる可能性について、目を閉じ、 耳を塞いで、ただひたすら作りつづける」

「もちろん、あってよかった。なかったら、今頃どんなに人生が空虚で退屈か、想像もできない」(絵を描く、詩を書くこと)
「干支をオブジェにした年賀みたいなシリーズも、毎年みんなにあげて44年」