今週の気まぐれ本

 

ブック名

人口庭園

著者

横尾忠則

発行元

文藝春秋

価格

3363円(図書)

チャプタ


@弥勒モーツアルト
A猫と弥勒菩薩
B死の世から生を
C想像の現実化
D限界のない世界ほか

  

キーワード

肉体、生理、インスピレーション、意識、限界、他人の評価、創造の情熱、模写、感性、あきた、自由自在、自分の死

 

本の帯(またはカバー裏)

「遠い視線近い視点」
として連載された文章

かってに感想(気になるフレーズ)


横尾さんの話は面白い。
読んでいてすーっと入ってくるのだ。
だから、「壁にあたった時」とても参考になる。

「肉体はうそをつかない。・・・創作においてもなるべく、肉体の求めるものに耳を貸し、生理の赴くままに従うように努めることにしている」
「インスピレーションとは、もともと死の世界に属するものと信じている」
「ちゃんとした意識を持たない限り絵は描けない」

「上手くいっている時は限界などという言葉は浮かばない」
「上手い絵を描いてやろうとか、他人の評価を前提にした瞬間に何か身体の中に冷たい空気が流れる」
「アーティストには若年も老年もない創造の情熱と挑戦意欲があれば何歳になっても若者である」

「何も浮かばなきゃ目の前にある物を描いたり人の作品の模写でもすればいいとたかをくくったら、想像に 代わって必要なものをいつしか向うからやってくるようになった」
「画家は現実をそのまま写すことには興味がないので、肉眼で見た事物を心の眼に(感性)に置きかえて描いているに過ぎない」
「もうこれ以上描くのにあきたと思えば、そこで筆を置く」

「『老人力』とは、時代の潮流に逆行した自由自在な生き方をする力のことではないだろうか」
「自分の死を人生の中でちゃんと見つめない人間は、いつまでも生きると思っているのでどうしても欲望の虜になりがちだ」