今週の気まぐれ本

 

ブック名

芸術学事始め(1)

著者

小林道憲

発行元

中公叢書

価格

1890円(図書)

チャプタ


@芸術は祝祭から
A芸術は生命の表現
B芸術制作の現場から
C参加する芸術
D現代芸術の行方

  

キーワード

均衡や調和、リズムや運動、抽象、抽出、省略、本質、大自然、地水火風、天地人

 

本の帯(またはカバー裏)

宇宙を招くもの
単なる自然の模倣ではない

かってに感想(気になるフレーズ)


「創作とは何か」
陶芸で作り続けること、それは何か。
そこがわかっていないから、一休みしたり、やる気が薄れてきたりするのだろうか。

「人間は、自然の造形が持つ均衡や調和、リズムや運動という自然の造形を形象化しながら、本質を抽出しようとしている」
「もともと、われわれの認識は抽象することによって成り立っている」
「われわれ人間や動物は、自然を見るのに、自分にとって必要なものを抽出してみている」

「抽象は、ある特徴を引き出すことであるが、同時に、それ以外のものを省略することである」
「省略することなくして、本質は表現されない」
「陶芸家は、単に自分だけの構想力と力量だけで作品を作ろうと思っていない」

「陶芸は、ある意味で、大自然の創造力に身を任せる芸術である」
「陶芸は、地水火風、天地人すべてが協働して創造されてくる芸術なのである」