今週の気まぐれ本

 

ブック名

老楽力(1)

著者

外山滋比古

発行元

展望社

価格

1680円(図書)

チャプタ


@根本実当再登場ほか
A随所に主となるほか
Bウォーキングほか
C朝こそほか

  

キーワード

生きること、醜いもの、老いに立ち向かう、自任、健康とカネ、歩き回る、忘却恐怖症

 

本の帯(またはカバー裏)

マラソンのレースを見ていて不思議な心の高まりを覚えるのは・・・
どこか人生の縮図のように思われるからであろう

かってに感想(気になるフレーズ)


この著者の作品は、私にとっては実に面白い。
常にチャレンジャーだからなのかもしれない。
特に学歴をひけらかす風でもなく、人を集め、楽しいことを仕掛ける人なのだ。

「若いころ、そしていくらか年をとってからも、老後は淋しく、暗く、楽しみのない生活であろうと想像していたのが、いざ 年をとってみて、生きることはこんなにもおもしろいのかと思うようになった」
「老いて体が弱ってくるにつれて、人格を支えていた力が崩れて本来、もっていたのであろう、醜いものがあらわれてくる」
「積極的に老いに立ち向かっていくことが、結局は、老惨を防ぐ最上の方法である」

「お山の大将は自分でなる。自任するものであって、ほかの人から任命されるものでもない」
「老後にとって、大切なものは、健康とカネであって、どちらも思うようにならない」
「原稿を書いていて、考えあぐねると、家を出て、あたりを歩き回る。帰ってきて机に向かうと、 つかえていたところが、ウソのように消えている」

「何千冊の本をもっていても、本当に自分の心の糧になった本は十指に余らない」
「こどものときから、忘れてはいけない、忘れるな、といわれてきている。・・・それでいつしか 忘却恐怖症にかかってしまうのである」