<<美術家篠田桃紅さんのメッセージ2015.5.30発信>>

 だ れ 

どんなこと


美術家:
篠田桃紅さんのメッセージ(墨に導かれ墨に惑わされ)


発信日:NHKETVにて:2015年5月30日(土)22時〜23時放送

<<1.生い立ちなど>>
@篠田桃紅(しのだとうこう)
A大正2年満州生まれ:102歳
B独身
C父親の遺言「結婚しなさい」
D篠田映画監督はいとこ

E6歳の頃から書を叩き込まれた。
F学校は女学校のみ
G23歳の頃、家を出て書道家を志す。
H43歳(抽象表現主義全盛期の頃)ニューヨークに渡る。
I当時の新聞記事には「ジャパニーズ・カリグラファー」の文字

<<2.作品・年齢>>
@「ある文字」:41歳
A「ディスカバリー」:(発見):アメリカから帰国して
B「ひふみよ」:東京:増上寺収蔵:78歳
C「清秋」:88歳
D「人よ」:五つ星ホテル玄関:92歳:「『花鳥風月』の趣きを表現して欲しい」と依頼
E「永劫」:99歳
F「静けさ」100歳

<<3.メッセージ>>
@真実は、人が捉えていると思った瞬間に真実でなくなる。
Aものの交わりは この世のもと 人と人との出会い 親子との出会い いい出会いがあれば、この世は楽園。
B予定外ね、人生は

C自然は人間を謙虚にさせる。人間は傲慢。
D花を可愛いというのは傲慢。花は人間を可愛いと思っているかもしれない。

E百歳を過ぎると人は無に近づいていると思うようになった。
F真理というものに人は本当に向き合っていない

G孤独は当たり前、一人で生まれ一人で死ぬ
Hいつも裏切られている。人間はいつもこれでいいと自惚れている。
I筆墨は、・・・いい気になるな、手なずけられない。でも絶対絶望にさせない。だけどいい気にはさせない。 そういう道具ですよ、筆墨は・・・

<<4.ライフワーク>>
@墨に導かれ、あやつられ、ときには救われ、また墨に惑わされ
A筆は作らせたもので、買ったものではない。(筆・柄の部分が極端に長い)
B書は決まりがある。人が作った決まりに合わせている。アレンジでありクリエイティブではない。そして、書から絵に(抽象的になった)

C絵で伝えようという大それたことはもちませんよ。無理に決まっている。
D時と空間と私が居たということによってしかできない、色や形を作ればいい。たくさんの色を持っていなくてよかった。

E人の想像力をたよりにしている。何ものも押しつけない。
F何かを表現したいということは意識にない。
G私の作る物は非現実・・・はかないもの・・・浮遊物、作品は現実として存在している。

H私はいくつになっても新しことをやっている。すぐ飽きるたちなの。日々新しい自分でありたい。
Iものの形を写すのではなく形を生み出したい。意識したわけではないが、自然にそうなった。