メロディーが先なのか、詩が先なのか。
美しい言葉、新鮮な言葉、彼の歌にはそんな言葉がいつも見つかる。
だからどんなシチュエーションで、どんな形・方法でイメージして、フレーズ・詩をはきだせるか知りたかったが、
読んだ限りでは残念ながらわからなかった。
過去の偉人・芸術家の言葉の引用が多く、佳さんのフレーズが見つからなかった、ただ途中途中にある佳さんの詩で
十分に補っているようだ。
「つくづく言葉は生きものだと思う」
「四季を感じる感性を持っているだろうか」
「こんなに贅沢な言葉に囲まれているんだ」
「若い世代は財産を引き継ぐだろうか」
「だから言葉に敏感でいたい」
「言葉は本当のことを知る手立てとして、表現の手段として、またコミュニケーションの道具として、人間が発明したものの中でも、最も重要視されて
然るべきものと、私は思っています」
「恋の始まりというのも、ひとつの非日常的な心の揺らぎです」
「あまりせっかちに読んだり、あまりゆっくり読むときは、なにごとも理解できない」(パスカル)
「日本人っていいなと思うのは、季節の表現にとてもふさわしい言葉を編み出していることです」
「昨今七十代後半ぐらいにならないと、老人とはいうのにふさわしくないのかなあって気がする」
「老人は体の中に暦を持っている」(イタリアの諺)
「絵はあらかじめ、考察によって決定しているものではない、制作中に思想が変わるにつれて変化する、そして、完成後も、
眺める人の心の状態によって変化を続けて行く」(ピカソ)
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