今週の気まぐれ本

 

ブック名

言葉ある風景

著者

小椋佳

発行元

祥伝社

価格

1470円(図書)

チャプタ


@言葉の命、変化、展開
A春夏秋冬と日本の旅
B豊かな日本語の眺望
C日本人の心の現れとしての言葉
D言葉ある風景のおもしろさ
  

キーワード

感性、生きもの、財産、知る手立て、心の揺らぎ、言葉を編み出す、暦、心の状態

 

本の帯(またはカバー裏)

言葉は、その力を信じ込み過ぎると、
危険なものです

かってに感想(気になるフレーズ)


メロディーが先なのか、詩が先なのか。
美しい言葉、新鮮な言葉、彼の歌にはそんな言葉がいつも見つかる。
だからどんなシチュエーションで、どんな形・方法でイメージして、フレーズ・詩をはきだせるか知りたかったが、 読んだ限りでは残念ながらわからなかった。

過去の偉人・芸術家の言葉の引用が多く、佳さんのフレーズが見つからなかった、ただ途中途中にある佳さんの詩で 十分に補っているようだ。

「つくづく言葉は生きものだと思う」
「四季を感じる感性を持っているだろうか」
「こんなに贅沢な言葉に囲まれているんだ」

「若い世代は財産を引き継ぐだろうか」
「だから言葉に敏感でいたい」
「言葉は本当のことを知る手立てとして、表現の手段として、またコミュニケーションの道具として、人間が発明したものの中でも、最も重要視されて 然るべきものと、私は思っています」

「恋の始まりというのも、ひとつの非日常的な心の揺らぎです」
「あまりせっかちに読んだり、あまりゆっくり読むときは、なにごとも理解できない」(パスカル)
「日本人っていいなと思うのは、季節の表現にとてもふさわしい言葉を編み出していることです」

「昨今七十代後半ぐらいにならないと、老人とはいうのにふさわしくないのかなあって気がする」
「老人は体の中に暦を持っている」(イタリアの諺)
「絵はあらかじめ、考察によって決定しているものではない、制作中に思想が変わるにつれて変化する、そして、完成後も、 眺める人の心の状態によって変化を続けて行く」(ピカソ)