今週の気まぐれ本

 

ブック名

私のぼける作法

著者

下山敦士

発行元

祥伝社

価格

2100円(図書)

チャプタ


@私のぼける作法
A季節の便り
B老賢者へのお話療法
  

キーワード

良い面、高貴な甘さ、思いやり、多量の脳エネルギー、人生の師匠、若いときにないもの、忘れること、何もしない、感受性

 

本の帯(またはカバー裏)

老年の受け入れ方
精神科医の私が老年期を迎えてから気付いたこと

かってに感想(気になるフレーズ)


「痴呆症」という言葉が使用されだして、かなりの年月がすぎた。
でも、多くの高齢者は、自分には関係ない、自分だけは大丈夫だと日々を過ごしてるように見える。
しかしながら、高齢者社会がますます進む中で、間違いなくそういった老人たちが増え、老人介護施設不足が解消できていない。

「良い面を見つけ認めるには、高貴な甘さが必要で、優しさとか思いやりとか穏やかさや客観的に善意に判断するという 心の働きが必要ですが、その際には多量の脳のエネルギーが必要です」
「人や物事の悪いことを見つけ表現するには努力はいらず、ほんの少しのエネルギーですみます」
「普段は自分が搾り出す(善意の)エネルギーの使用量を減らしたいのが多くの私達の大原則です」

「優れた芸術家や作家をみると、若いときにはないようなものを感じ取っていく能力高まっていることもあります」
「尊敬すべき人生の師匠、仕事の師匠に巡り合えた人は幸せです」
「苦しいことの多い老年期は『忘れることは幸せなことも多い』、という基準を心の中に作れば折り合いがつきます」

「『何もしない』ことは最高に贅沢なことだと私はいつも思うのです」
「心に青春があれば春は再びめぐる。感受性まで老化しないよう・・・」