今週の気まぐれ本

 

ブック名

ぼんやりの時間

著者

辰濃和男

発行元

講談社

価格

756円(図書)

チャプタ


@「ぼんやり」礼賛
Aぼんやりと過ごすために
B「ぼんやり」と響き合う一文字
  

キーワード

蛹の時期、瞑想、散、心の営み、無想、楽しい瞬間、熱中するもの、非日常

 

本の帯(またはカバー裏)

常に時間に追われ、効率を追い求める生き方が、
現代人の心を破壊しつつある

かってに感想(気になるフレーズ)


サラリーマン時代の後半、なんでこんなに時間に追われながら生きないといけないのだろう。
そんなことを思っていたが、現場に再び出るようになってからは、少し変わっていったように思う。
定年後、いまだに、先のことばかりを考え、家事の効率まで考えて日々暮らしているのだ。

「ぼんやりするのは、ちょうど蛹の時期にあたると思っていていい」(串田孫一)
「長い、静かな瞑想があるからこそ創造の力が湧いてくる」
「『散歩』の散には、『ひま』『用がない』の意味がある」

「心の営みがやわらかくなって、カラッポになったときに、そのカラッポのところに流れ込むものがある。それがひらめきだ」
「夢想とは、なにもせず、思いにふけり、夢を追うことだ」
「嫌なことは忘れて、楽しい瞬間をなるべく多く作ることだ」

「人は日常の世界から非日常の世界に空間移動することで、心身の鬱屈に風穴をあけることができる」
「なにか熱中するものができて、それが楽しいものであればあるほど、孤立とか疎外とかいったものが、 どうでもいいように思えてくる」