今週の気まぐれ本

 

ブック名

老人力1

著者

赤瀬川原平

発行元

大活字文庫

価格

2940円(図書)

チャプタ



@おっしゃることはわかります
A物忘れの力はどこから出るのか
B「あ」のつく溜息
C食後のお茶の溜息
D老人は家の守り神
E老人力満タンの救急車
F下手の考え休むに似たり
G老人力胎動の時期を探る
Hソ連崩壊と趣味の関係

    

キーワード

抜く力、忘れられない、ブラックホール、あーあ、ぶらぶら感覚、アバウト感覚、自分の感覚

 

本の帯(またはカバー裏)

にんげん、歳をとると物忘れがひどくなるという
のは誰しもあることで、えーと、何だったかな・・・、

かってに感想(気になるフレーズ)


大活字文庫で読む。
これこそ老人力である。
速読できる不思議。

「力を抜くには抜く力がいるもので、老人になれば自然に老人力がついて力が抜ける」
「忘れようとして忘れられないことがある。覚えようとするものは忘れがちなものだが」
「忘却願望は、必ず時が解決してくれる」

「人間の無意識はブラックホールみたいなものだから、その中にいくらムダな知識や記憶が投棄されても、どんどん無限に吸い込まれていく。その吸い込まれたところから、老人力が 湧いてくる」
「『どっこいしょ』はまだ力仕事の意味合いがあるけど、その頭に『あ』がつくと、これはもう老人力と見て間違いない」
「ぶらぶら写真を撮るという、そういうぶらぶら感覚の中から老人力は発祥した」

「芸術より趣味、思想より好き嫌い、平等よりエコ贔屓のろせんで行けるようになる」
「老人力がついてくると、まあいっか、というのが基本だから、論理で怒られたって別にいいというアバウト感覚で」
「理屈の正しさよりも、自分の感覚がいちばんということ」