今週の気まぐれ本

 

ブック名

石造美術ってなに・・・?

著者

三橋國民

発行元

石文社

価格

1000円(図書)+税

チャプタ


@私の経験
Aいいものはつくった人の「こころ」や「顔」が見えてくる
B「創る」「売る」「愛好する」の立体的ないい形を取り戻そう
  

キーワード

無心の線、写し、技巧、同じもの、次の形、多作、枝葉、未完成

 

本の帯(またはカバー裏)

希望とは自分が変わること

かってに感想(気になるフレーズ)


造形に使用する材料は、いろいろある。
どの材料を使うかは、人それぞれなのだ。
この本から造形に関して、自分のやり方はよかったんだと思わせるフレーズがいくつもあった。

「ピカソは竹の先端との距離をおくことで、自分の意思、テクニックをなくして、無心の線を引こうとしていたのです」
「『美』から離れて技巧だけを追っかける。そういうことにすべてを費やしても、これは無駄な労力です」
「単なる写しをつくってばかりいても仕方ない」

「創作とは単に技巧で写しを完成させるものではありません」
「展覧会で賞などを取って、『俺の作品はこれだ』と同じものをつくっても、作品はどんどん弱くなっていきます。いつの間にかデザインになる」
「同じものをつくるのなら、量産業者につくらせばいいのであって、自分は次の形を作らないと何のために生きているのかわからなくなる」

「結局『これはかなりやっているんだな』と思われるくらい、たくさんの作品をつくらないと話になりません」
「創作は叩いているうちに、『そうじゃない』『こうしたほうがいい』と枝葉がが出て来て刻々と変化していく。動きが生まれます」
「私は90歳になって、創作力をつけるためには、つくることしかない、多作することしかない、と知りました」
「作品というのは、『ちょっとどうかな』という未完成ぐらいのほうがいい。出来すぎてしまうと、感動が残らないものです」