今週の気まぐれ本

 

ブック名

脳は美をどう感じるのか

著者

川畑秀明

発行元

ちくま新書

価格

950円(図書)+税

チャプタ


@アートの脳科学とは何か
A脳の中に美を探して
Bアートの進化をたどる
C創造性の源泉
Dアートに習熟する脳
Eアートの法則と美の行方
  

キーワード

メッセージ、脳の働き、つながり、外に見えるしるし、モデルを見る、まねる、模倣、守破離

 

本の帯(またはカバー裏)

アートの脳科学人はなぜ、美しいと思い、感動するのだろうか

かってに感想(気になるフレーズ)


美しいと感じるのは脳のどの部分なのか。
芸術的なことは、右脳と言われているが、本当なのだろうか?
アートはいつ頃から始めれば、よいのだろうか?

「優れた芸術家は作品を通して、鑑賞者に時代を超えて何らかのメッセージを、そして彼らの自身の心(脳)の中にある美を伝えようとしてきた」
「作品には、作り手である人間の心や脳の働きが映し出されている」
「『見るから好きになる』という行為が好みを形成することを明らかにしている」

「美を求めるという行為の意味の一つには、人と人とがつながるということがあるのではないだろうか」
「芸術とは、一人の人が意識的に何かを外に見えるしるしを使って自分の味わった心持をほかの人に 伝えて、他の人がその心持に感染してそれを感じるようになるという人間のはたらきだ」(トルストイ)
「画家の場合には、視線をモデルと描く台紙との間を規則的にかつ正確に動かし、モデルを見るが髪を見る時間よりも長い ことが示されている」

「絵画を学び始めた頃は、まねることから技術の習得を始めたはずだ」
「模倣は学習のための重要な手段」
「面白さや美しさといった芸術のメッセージの伝わり方が、個々の技術や表現の総和を 超えたものであることに普遍性を与えてくれる」

「『守』とは師匠に示された『型』を何度も繰り返すことによって模倣する段階」
「『破』は型を破りつつも試行錯誤しながら技術を磨く段階」
「『離』では師匠から離れて自分らしい色のある技を発展させていく段階」