今週の気まぐれ本

ブック名

造形のための眼・表現・技術の基礎編＜その２＞

著者

平不二夫

発行元

青娥書房

価格

３０００円（図書）＋税

チャプタ

�@基本的な立脚点
�A専門家的な視点
�B専門家としての常識
�C制作上の留意点
�D造形作家としての見解
　　

キーワード

フレッシュな表現と感覚、前向きな意欲、専門外、補給する方法と習慣、造形作家の眼、筋道を通したもの、新しいイメージ、新しいものを感じる

本の帯（またはカバー裏）

美術・デザイン・建築をはじめたい人のために

かってに感想（気になるフレーズ）

まさに作家として一番知りたいこと。
それが本のテーマとなっている。
期待を裏切らない内容だった。

「一般的には、技術的な破綻が少々あっても、フレッシュな表現とその感覚が伝わってくる作品のほうが、より好ましいことが多い」
「イマジネーションが枯れ、前向きな意欲が衰えるとともに、『空間に何を表現するかということを』ついおろそかにしがちである」
「自分の専門外の造形分野から、常にヒントをを得るように心がけることは、自分の仕事を豊かにするための重要な鍵となる」

「造形作家は常に新しい造形的なエネルギーを、補給する方法と習慣を、身につける必要がある」
「造形作家の眼を持って街を歩くと、それなりに個人的な楽しい面白い世界が見えてくる」
「個性というものは、本人以外の立場の人に分かるものであり、自分自身は、あくまで自分なりのアイデアをを練り上げ、筋道を通したものを制作すべきである」

「オリジナリティーのない作品は、作品として訴える力、魅力に欠けるものであり、いわゆるアッピールするものがないということである」
「作品にオリジナリティーがあるということは、その作品に何らかの新しいイメージ、物の見方、考え方、感じ方、処理の仕方が含まれていることが認められた場合であろう」
「常に新しいものを感ずること、新しい発見をするということに、喜びを感ずるという性格的なことも大きな要素である」
「作家というものは常に変化の少ない、居心地のよい環境に浸っていると、ついその甘さの中で世間知らずに過ごしてしまう」