今週の気まぐれ本

 

ブック名

超絶技巧美術館

監修

山下裕二

発行元

美術出版社

価格

1800円(図書)+税

チャプタ


@鑑賞編
A技巧編
B歴史編
C注目の超絶技巧作家たち
  

キーワード

見方が進化、対象と手元と目、組み合わせ、拾ったもの、手詰まり、好き嫌い、想像、究極の作品、恐怖感、目と感覚

 

本の帯(またはカバー裏)

超細密画、スーパーリアル・フィギュア、複雑怪奇な工芸品!?

かってに感想(気になるフレーズ)


これほど時間を忘れて作る人がいたのだ。
ただただじっと見つめていたい。
この集中力、自分との闘いなのかもしれない。

「細密画のどこに惹かれる?・・・対象を見て、それを手に伝え、紙に描かれた像を見ることで、さらに見方が進化する」
「対象と手元と目、この三角形の中で、全身を使ってみるような、えも言われぬような感覚を得る瞬間があります」
「三次元を二次元に落とし込む作業なので、当然まったく同じにならない」

「モチーフは・・・道端で拾ったものを使うことも、ふと思いついた組み合わせから始まることもあります。制作中に変化しないことが条件・・・」
「『これで完成』と手を止めるのは・・・手詰まりになるんです。・・・それ以上先に進めなくなる」
「作品のタイトル・・・言葉で補足するのが好きじゃないんですよ」

「作品の善し悪しは、誰がなんと言おうが、結局、見る人自身が好きか嫌いかで決まるんです」
「誰かの琴線に触れてほしい。鍵だけ提示して、そこから先は見た人が自分で想像を広げてほしい」
「目も自分で?はい。内側からはめ込んでいます」

「売れようが売れまいが、ただひたすら究極の作品を目指してつくります」
「誰も入札してくれなかったら食べていけないという恐怖感を自分に課しているんです」
「三十代になってからでも、技術の習得は可能ですか?・・・年齢はまったく関係ないですよ。一番大事なのは目です。あとは感覚なので、・・・」