今週の気まぐれ本

ブック名	「いつ死んでもいい」老い方	著者	外山滋比古
発行元	PHP研究所	価格	１３６５円（図書）
チャプタ	�@世のため人のためなど 　�Aわれを忘れるなど 　�B散歩道など 　�C六十の手習いなど �Dお山の大将など	キーワード	散歩、談論風発、昼寝、自分の生活、前向き、無自覚、朝型思想、心待ち、刺激がない

本の帯（またはカバー裏）

生くること　やうやく楽し　老いの春（風生）

かってに感想（気になるフレーズ）

散歩にもいろいろある「口舌」「手」「頭」。 　人の死はそれぞれで、有名人の死に方を織り込みながら、エッセイを展開させているのだ。 　著者は、どうも生きて生きてポックリがいいようだ。 「気のおけない席でのおしゃべりは、頭をよくし、われを忘れ、心豊かにしてくれる効果がある」 「旧友よさようなら、と言い切るには、自分の生活がしっかりとしていなくてはならない」 「前向きにすこしでも進歩していれば、旧友など、気の毒だが何の役にも立たない」 「無自覚の不調は自然治癒によって知らぬ間に治っている」 「心の旅は心の洗濯で、命をのばしてくれる」 「年をとると刺激が乏しくなる。われを忘れてということもすくない。これでしぼむのである」 　「朝歩いていて生まれた考えをもとにした朝の思想は、現代の夜型思想とは違い、創造的、前進的である」 「生活のリズムを考え、適当に心待ちする喜びの日をこしらえるといった工夫が望ましい」