今週の気まぐれ本

 

ブック名

隠居大学その1

著者

お相手:天野祐吉

発行元

朝日新聞出版

価格

1365円(図書)

チャプタ


 @横尾忠則
 A外山滋比古
 B赤瀬川原平
 C谷川俊太郎
 D安野光雅

キーワード

隠居、遊ぶ貧乏、知恵や想像力、感性、やりたくないこと、規則正しい、レム睡眠、憧れのステータス

 

本の帯(またはカバー裏)

よく学びよく遊べ

かってに感想(気になるフレーズ)


  天野隠居大学長と生きる先輩諸氏とのインタビュー。
 いまだ隠居という言葉は使えない世情のように見える。
 格差社会、ひきこもり、鬱、フリーター、ニート、「陰」な言葉を聞かない日がない。
 十年後、団塊世代が後期高齢者となるころ、年金、介護保険などの社会福祉制度が破綻すると、週刊誌は騒ぎ、 あたかも諸悪の根源のごとき扱いである。
 この本の聞き手「天野さん」はすでに鬼籍の人となってしまった。

「江戸時代には五十代になっても隠居できないようなのは、情けないことだったという。つまり、隠居はプラスのイメージを もった憧れのステータスだったのだ」
「俳句を作って遊ぶのに、お金が要るか。散歩して遊ぶのに、お金が要るか。お金がないと遊べないなんていうのを、 遊ぶ貧乏というのだ」
「アーティストは自分以外に忠実になっちゃいけないんです」

「遊ぼうと思ったら、知恵や想像力でいくらでも面白いことができる」
「人間の感性というのは肉体を通すことで発達する」
「レム睡眠の間、脳は必要な記憶と不要な記憶を片っぱしから分別して、必要な情報を保存していきます」

 「歳をとったらとくに、規則正しい生活をすることも大事だと思いますよ」
「やりたくないことを最初にやる」
 「面倒なことをまず片付けたら、そのあとは・・・もうね、好きなことをする」