アーティストはあまり文章を残さない。
その点、「岡本太郎」は別なのだが・・・。
この彫刻家は、言葉での表現が難しい所をきっちりとまとめている。
ただ気になるのは、一番知りたい肝心なところは「神が降りてくる」となるのだ。
「基本的な力量は相当高い。でもね、あなたの絵にはアイデンティティーが見えないの」
「『私はいったい、何のために生きているのだろうか』これがコアールおばさんのいう『アイデンティティー』ではないか」
「作品を生み出すということは、自分自身と神様との共同作業だと考えています。自分が宇宙とがつながる瞬間ともいえます」
「他の芸術家たちと競い合おうという気持ちもまったくありません。ひたすらに『自分が納得できる作品』をつくりたい思う」
「超特急の旅なんてつまらないわ。人生も同じよ。ゆっくりと景色を楽しみながら、少しずつ進めばいいの」
「芸術とは、押しつけたり、押しつけられたりするものではありません。作品と対峙しながら、実は自己の内面と向き合っている。そういうものではないでしょうか」
「私は失敗をマイナスにとらえていません」
「この世でもっとも美しいもの。それは自然であると私は思っています」
「『カン』こそが人間のもっている創造力ではないかと私は考えています」
「若いころは、この待つという作業がなかなかできませんでした。どうしても早く結果を出したいと焦ってしまう」
「待つという作業。大自然かや宇宙からのメッセージを聞き取るという作業」
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