今週の気まぐれ本

 

ブック名

いのちを彫る人

著者

武藤順九

発行元

PHP研究所

価格

2625円(図書)

チャプタ


 ①人生の領域
 ②芸術の領域る
 ③思索の領域。
 ④WORKS「風の環」シリーズ

キーワード

宇宙、自然、神様、アイデンティティー、つながり、納得できるもの、自己の内面、失敗、カン

 

本の帯(またはカバー裏)

「風の環」の哲学

かってに感想(気になるフレーズ)


  アーティストはあまり文章を残さない。
 その点、「岡本太郎」は別なのだが・・・。
 この彫刻家は、言葉での表現が難しい所をきっちりとまとめている。
  ただ気になるのは、一番知りたい肝心なところは「神が降りてくる」となるのだ。
「基本的な力量は相当高い。でもね、あなたの絵にはアイデンティティーが見えないの」
「『私はいったい、何のために生きているのだろうか』これがコアールおばさんのいう『アイデンティティー』ではないか」
「作品を生み出すということは、自分自身と神様との共同作業だと考えています。自分が宇宙とがつながる瞬間ともいえます」

「他の芸術家たちと競い合おうという気持ちもまったくありません。ひたすらに『自分が納得できる作品』をつくりたい思う」
「超特急の旅なんてつまらないわ。人生も同じよ。ゆっくりと景色を楽しみながら、少しずつ進めばいいの」
「芸術とは、押しつけたり、押しつけられたりするものではありません。作品と対峙しながら、実は自己の内面と向き合っている。そういうものではないでしょうか」

 「私は失敗をマイナスにとらえていません」
「この世でもっとも美しいもの。それは自然であると私は思っています」
「『カン』こそが人間のもっている創造力ではないかと私は考えています」

 「若いころは、この待つという作業がなかなかできませんでした。どうしても早く結果を出したいと焦ってしまう」
「待つという作業。大自然かや宇宙からのメッセージを聞き取るという作業」