今週の気まぐれ本

 

ブック名

いのちの作法

著者

中野孝次

発行元

青春出版社

価格

800円 (図書)

チャプタ


 @固有の死がなくなった
A死に憧れる人々もいた
B「今ココニ」生きる、ほか

キーワード

人生の測れない質、死にゆくもの、死を自分の手に、知りようのないもの、二分しない、即今

 

本の帯(またはカバー裏)


自分の死に時は、
自分で決める。

気になるワード
・フレーズ


省略

かってに感想


著者は、キリスト教が嫌う自死を選んだ。
副題(自分の死に時は、自分で決める)のように、死に時を自分で決めた。
 私には、できない。

「1年とか1カ月長生きしたかどうか、時間の長さは測れる『量』ではあるが、人生には測れない『質』というものがある」
「死にゆく者のことが問題なのでなく、まわりに生きている者にばかり配慮されているのである」
「『病気発見医のところにいって病気を見つけて貰っても仕方がない』」

「死を自分の手に戻すのは一大事業なのである」
「ソクラテスの死生観は、死は知りようのないもの、自分の知らないものだから、恐れもしない、それについて何の価値判断もしない」
「自分が『今ココニ』生きているという事実に徹すれば、生はそこにある」

「生だけがあって死はない。生死と二分して考えるから生の対応物に死があるが、生きている事実のみ見れば生あるのみ」
「昨日と明日との中間にある今日ではなく、前後を持たぬ即今なのであります」
「生きている限り死はない」