今回は、気になるフレーズが少ないので三冊をまとめた。
いつもなら、何も書かずに図書館にすぐ返納となる。
それでは惜しいと少しでも気になるフレーズがあれば書置き、まとめることにしたのだ。
「夫婦が精神的に豊かな晩年を迎えるには、それぞれに、長年にわたって培ったアソビを通じての技量、人格、
交友関係が重要なものとなってくる」
「第一の人生のツトメの重荷を背負うという悪臭から解放されて、のんびりと坂を降りてもよい」
「経済的な必要性を度外視して、アソビ半分で生きる、それが第二の人生である」
「第二の人生でやることはアソビの精神である。・・・アソビなのに気の合わない者と一緒になるのはバカげている」
「第二の人生は、自分の精神と肉体の許容範囲で生きることである」
「浮世絵などに描かれた擬人化された動物や昆虫、奇妙な妖怪や鬼の姿はいくら見ていても飽きることがありません」
「見立ての楽しさは、一目似ていないと普通思われているものの中に、類似を発見する喜びにある」
「琳派のユーモアの特色は何かといえば画題のユニークさと伝承されてきた装飾性に関係があるように思われる」
「ゴッホも笑った北斎漫画は全15冊」
「『心眼』こちらは、若いうちは見えなかったり、見過ごしていたものが、年を重ねるとことによって見えてくる、
心の深い所にある網膜にやきついたもの」
「『ウマいやつ』は時間がかかるから滅多に出ないが、『妙なやつ、オモシロいやつ』は
ヒョンな所から現れる」
「遊びのかたまりのように見える江戸文化人たちも、晩年になると、何やら仏教色、哲学の匂いを感じさせる」
「ヘタな人間がヘタに描くのはやさしい」
「ウマさを志した人間やウマい技術を身につけた人間が、ヘタに見える絵を描くことは非常にむずかしい」
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