今週の気まぐれ本

 

ブック名

アニマルズNO.3

著者

三沢厚彦

発行元

求龍堂

価格

3150円 (図書)

チャプタ


 @狼に出会い、羊に呼び止められる・・・岡崎乾二郎
Aアニマルズーその造形世界・・・毛利伊知郎
B対談:細野晴臣*三沢厚彦
C対談:中沢新一*三沢厚彦

キーワード

材料、空間との関係性、ものの呪縛、リアリティ、心が動かされる形、意味性はない

 

本の帯(またはカバー裏)


空間には、何もないのが一番心地よい。
あるとしたら一つで充分。この考えがいつも基本にある。

気になるワード
・フレーズ


省略

かってに感想


実物大や色彩ににこだわる木彫り動物。
ラフスケッチのみで実物を見るわけではない。
 その掘り方の姿勢に共感を覚える。

「樟(くすのき)の丸太をあつらえ、チェンソーで切る。寄木しデッサンする。チェンソーで切る」
「ノミでかたちを彫り起こす。・・・油絵の具で着彩する」
「存在の強さは数や大きさではなく、常に空間と作品同士との関係性によって導き出される」

「素材を扱って作品をつくるものにとって、物質やものの存在という呪縛からは逃れられない」
「リアリズムではなくリアリティ。いつもそう思っている」
「写実的にどうのということではなくて、木の中に見たときに心が動かされるような形、そういう形みたいなものがつくれればいい・・・」

「彩色は動物の実際の色彩に厳密に合わせたものではない。目の彩色に金や銀が用いられる」
「三沢が実際に動物の姿を写生することはない」
「人間と社会の様々な矛盾や問題を指摘する類のものではない」
 「命名法・・・シンプルに英文の作品名がつけられている」
「人を作ると、表情とか、服とか、時代性とか、どう扱うかによって、すぐ意味性がが出るんじゃないですか。 動物は意味性とかないんですよ」