今週の気まぐれ本

 

ブック名

人生、しょせん気晴らし

著者

中島義道

発行元

文藝春秋

価格

1550円(図書)

チャプタ


 @「自由な生き方」という気晴らし
 A「読書」という気晴らし
 B「社会批判」という気晴らし
C「哲学」という気晴らし
D「人生相談」という気晴らし
E「対談」という気晴らし   

キーワード

自分のしたくないこと、じきに死ぬ、自分を点検、心の通じ合える、自分したいこと

 

本の帯(またはカバー裏)

趣味を追求するなかれ
無理しても快適を得る

かってに感想(気になるフレーズ)


この本には「人生相談」というチャプターがある。
これを読めばしょせん一人の人生ってものは、宇宙の塵にすぎないことをわからせられる。
まあ、自分の思い通りの回答を期待すること自体をギャフンと言わされるのだ。

「五十歳、残された時間もあまりないのに、これからの人生、自分のしたくないことに時間を費やすのはまったくばかげている」
「どうせ、じきに死んでしまうんですから。むしろ、あとわずかな人生をかけて、ほんとうに自分がしたいことを見つけることです」
「一度は洗いざらい自分を点検してみること。そのためには、これまで営々と築き上げてきた『うそ』で固めた城を崩さねばなりません」

「たとえ誰もほめてくれなくとも、いやバカだ、アホだ、と罵倒されても、それがあなたの『生き方』なんですから、それでいいではないですか」
「私はその時々で一緒にいて心の通じ合える人がわずかにいればそれでいい、という『刹那主義』に徹しています」
 「どんなに歳を取っても、自分のしたいことを誠実にかつ熱心に追求している限り、理解者は出てきますし、その限り絶対的孤独 避けられると思いますが、、、、」

「父親は子供に何をしても、いや何かをすればするほど嫌われます。とくに感謝されよう、尊敬されようとして何かをする ことが一番いけない」
 「『気晴らし』とは、パスカルの有名な言葉を翻訳したものです」
「『もうじき死んでいく、そして二度と生きることはない』という頭が痺れるほど残酷な状況をしっかり見据えてーこれだけを見据えてー 生き抜くことだけです」