今週の気まぐれ本

 

ブック名

考える練習

著者

保坂和志

発行元

大和書房

価格

1680円(図書)

チャプタ


 @自分の頭で考えるには
 Aテクノロジーを疑う
 Bぐらぐらしたものをそのまま捉える
C「カネを中心とした発想」から抜け出す
D文学は何の役に立つのか?
E「神の手ゴール」はハンドでは?
F同じことを考え続ける力
  

キーワード

断定、理想の方を考える中心に、寄り道、行き止まり、人と違うこと、世界と触れ合う、コンセプト、やりつづけられる、何かが生まれる

 

本の帯(またはカバー裏)

いったいどうすれば自分の頭で
考えることができるのか

かってに感想(気になるフレーズ)


「人間は考える葦である」とパスカル先生は言った。
しかし、いざ「考えている」とは何なのかと考えてみると・・・。
実によくわからないのだ。
思考するにはいい季節なのだが、思うことはあっても考えることは、やっているのかやってないのか?
「断定する人っていうのは、たいして知識を持ってないんだよ」
「原発を使わずに生きるのが人間だっていうふうに、理想のほうを考えることの中心に、置かないと何を考えてもしょうがない」
「思考のエッセンスだけを吸収するなんてことはあり得ないわけで。考えるっていうことは、すごく寄り道も多いし、 行き止まりにぶつかることも多い」

「同業者から一目置かれている人っているでしょう。そういう人たちは仕事の精度を上げたり、新しいことを始めたり、 いろんなことをやっている。人と違うことができる、それが思考力があるってことだと思う」
「思考力っていうのを、ただ理性的なものとか、論理的なものと考えちゃいけない。思考するっていうのは、その人が 世界と触れ合うことと捉えないといけない」
 「芸術っていうのはコンセプトの問題であって、技のことじゃないんだよ」

「世間に忘れられるとか脚光を浴びるとか、そんなことは関係なく50年間やりつづけられるものを持っていた。これにかなうものはない」
 「最後に頼れるのは、つくっている最中の『自分の中に何かが生まれてくる感じ』しかない」