今週の気まぐれ本

 

ブック名

人類滅亡を避ける道

著者

関野吉晴

発行元

東海教育研究所

価格

1890円 (図書)

チャプタ


@山折哲雄、池内了
A船戸与一、藤原新也
B池澤夏樹、山極寿一
C井田茂、島田雅彦
D服部文祥

キーワード

移動放浪、ムダを省く、いまが一番、空間論、時間論、翁・童子、情報過剰

 

本の帯(またはカバー裏)


科学技術の発達と、それに逆襲するかのような
大災害や原発事故

気になるワード
・フレーズ


省略

かってに感想


1990年代グレートジャーニー、2000年代は新グレートジャーニー。
ラジオで著者の地球人類の壮大な旅の話を聞いた。
その著者の対論集。

「人間の歴史を巨視的に見渡して見ると、・・・ 移動、放浪するタイプの人間と、定着、土着する人間集団です。このうち前者が、 芸術や宗教を生み出してきた」
「関心が蓄積に向かう土着農耕民に対して、移動する人たちはできるだけムダを 省きますから、欲望を制限する方向に向かいますよね」
「狩猟採集民はわれわれと違って、昨日、明日への意識がないんです。いまが 一番大切なんですよ」

「農耕民になって初めて現在、過去、未来が生まれる。ここで時間論や空間論が 出てくるわけですな」
「これからの高齢社会、老人問題を考えるうえで、その精神的な背景というか 覚悟として考えておかなければいけないのは、日本特有の『翁』の 思想と『童子』の思想だと思っています」
「これは旅にいえることですが、情報を過剰に持つことは感動を失うことです」