今週の気まぐれ本

 

ブック名

人間の記録199:加藤唐九郎

著者

加藤唐九郎

発行元

日本図書センター

価格

1890円 (図書)

チャプタ


 @生い立ち
 A青春の彷徨
 B個人作家を目指す
 C伝統に徹するほか

キーワード

感性、儒教、いいもの、目指すもの、民芸、独創的、売れるもの

 

本の帯(またはカバー裏)


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省略

かってに感想


陶芸家というより闘芸家のようである。
祖母の一心な期待と後押しを受け、紆余曲折の人生を送る。
桃山時代の志野茶碗の再生・・・永仁の壺事件・・・。

「芸術は儒教ではだめだ」(中根先生)
「私の目指す”いいもの”と売れるものとは必ずしも一致しない。否、むしろ相反するものであった」
「独創的な作品を生み出してみたいという気持ちを押さえられなかった」

「職人的技術の熟練だけで、いい作品を生み出そうと思ってもだめだ」
「素人で力のすぐれた者には、こういう作品が出来る、たとえ稚拙な部分があろうと、 その人間だけが持っている『感性』の発露がなくてはならぬ」
「ピカソが手を触れたものは、いかなる素材をもってしても、至高の芸術性を発揮し得る」
「ギリシャでも、エジプトでも長い生命を持っているのは石彫であり、人を楽しませるのは、民芸の陶器である」