今週の気まぐれ本

 

ブック名

祝!中古良品

著者

赤瀬川原平

発行元

KKベストセラーズ

価格

1575円 (図書)

チャプタ


<第1部:おねしょ少年の自伝的養生訓>
 @告白
 A欲とつきあう
 B病とつきあう
 C老いとつきあう
 D死とつきあう
<第二部>
・貝原益軒先生にきいてみよう

キーワード

面白い人、散在の場所、お天道様の時間、柔構造、思いこみ

 

本の帯(またはカバー裏)


アカセガワ版養生訓

気になるワード
・フレーズ


省略

かってに感想


年を重ねると、養生訓というのが気になってくる。
世の長老たちは何が長寿命の要因なのか。
だれもが一度は読んだことのある「貝原益軒の養生訓」を、現代風に解説してくれているのだ。

「人間貧乏を超えるのも、金持ちを越えるのも、むずかしい。でも面白い人は、みんなその両方を超えてきている」
「いまの世の中は、そういう散財の場所も、システムもなさそうだ。金があればあるだけ株を買ったり、会社を買ったり、死ぬまで儲けようとする」
「いちばんいいのは、職人さんのリズム。お天道様が出ている時間だけ仕事をする」

「銭湯や温泉がいいところは,『人間ちょぼちょぼや』というのがわかることだ」
「昔は、『ねばならぬ』といった剛構造が求められたけど、いまみたいな・・・ 複雑系の世の中では、柔構造の心構えでないとダメなんじゃないかな」
「自分のゴミとの接触を避けているのは、嫌な人間ですよ」

「食べものの嗜好は、夫婦のボタンのかけちがいの原因になりやすい」
「ぶつかりあいをきっかけに、自分のつまらない思いこみに気がつくことがある」
「最初は大真面目に夫婦喧嘩とかしていたけど、そのうちもうその無駄が見えてくる」