今週の気まぐれ本

 

ブック名

人に定めなし

著者

黒岩重吾

発行元

角川書店

価格

1785円 (図書)

チャプタ


 15編のエッセイ

キーワード

ツキ、塞翁が馬、死、夢、酒、タバコ、運転免許、女、誇り、意地、自分に合った道

 

本の帯(またはカバー裏)


私はこれまで数え切れないほど
死に直面した

気になるワード
・フレーズ


省略

かってに感想


人は好きなものを明らめないといけないときが来る。
人は歳を重ね、おのれの技術の劣化を悟る時が来る。
著者は、そんな潮時を教えてくれるのだ。

「寧ろ人間には天運があり、死のうと思っても死ねない、とか、どんなに生きようと 望んでも、死ぬ時は見えない穴に落ちて終り、ぐらいに覚悟を決めておいた方が 味のある人生を過すことができる」
「夢というのは努力がなければ現実のものとはならない」
「何故なら私の小説は、歴史のものであるにせよ自分の存在の不安感や、 得体の知れない飢餓感から生まれるからである」

「人間はそれぞれ、自分に合った道を歩むのが一番である」
「私の余生は短い。車の事故などで重荷を背負って生きるのは真っ平である」
「人間にとって大事なのは、即物的なものより、誇りとか意地のようなメンタルである」