今週の気まぐれ本

 

ブック名

これから

著者

夏目房之介

発行元

講談社

価格

1470円 (図書)

チャプタ


 @耳毛の不安
 Aおじさんだもん
 B人生はサーフィンだ

キーワード

面白い、小さく見なす、自分を開く、いい加減、遊ぶ精神、スケベの抑圧、自然の芸、後悔なし

 

本の帯(またはカバー裏)


五十代の
居場所

気になるワード
・フレーズ


省略

かってに感想


夏目漱石の孫。
漫画家、イラストレーターそしてコラムニスト。
題名が漱石の「それから」をもじった「これから」なのだ。実に面白い。

「『マンガ批評の権威』・・・冗談ではない。私は自分が好きで、面白い思ったことを やってきただけなのだ」
「自分を小さく見なすことは、あんまり極端だと卑屈に堕してしまう。が、自分を 開くには必要な気持ちでもある」
「趣味的企画のコツは、あくまで本気でいい加減に遊ぶ精神であって、あんまり生真面目 本格に始めると、すぐ頓挫するのがオチである」

「生きている以上、生命を前に進めようとするのが、人の自然だとすれば、スケベの抑圧は 脳の機能を低下させることになるはずだ」
「あこがれる老い方にモノサシになりうる共通項がる。その一。老いの自然な芸を感じること」
「その二。後悔や未処理な感じを与えないこと」

「その三。にもかかわらず偉そうでない」
「その四。『偏屈』である」
「忘却という脳内のザルでこされて残ったものこそが、経験によって形成された 私の思想なのである」