最近すっかり廃れた言葉である。
得てすれば、楽して得して最速の方法はないかを求める世の中である。
よく考えればわかることなのだが、成果を得る最もよい方法は一つ一つの積み重ねでしかないのだ。
「(インドの古い伝説)伎芸天すなわち芸術の神は、六欲(異性に対して持つ六種の欲)を 満たした者の眠っている頭脳から自然に生まれ出てくるものなのかもしれない」
「凡庸な人でも、狭い範囲で最高のものを求めれば、その人は比較的成功しやすいといえる」
「受け取ることができる福を取り尽くさず、・・・人知を超えた運命に預け、積んでおくことを、 福を惜しむというのである(惜福(倹約や吝嗇ではない))」
「自分を抑えて人に譲る、物が足りなくても心が足り、欲が満たされなくても情が満ちることに甘んじる」
「分福・・・自分の福を分けて多くの人に与え、多くの人の力によって得た福を 自分の福とするのである」
「福を植える人にいたって、はじめて福をつくることができるのである」
「散る気とは、するべきことをせず、考えるべきところを考えずに、すべきでないことをし、考えるべきでないことを 考えるところから生まれてくる」
「集中力をつける・・・第一に、するべきところがあるなら、それをしてしまうことである」
「第二の着手ポイントは、趣味に従事することである」
「人がすること、なすこと、言うこと、思うことすべて前例にこだわって何かと古いことを 好むのは、老毒がまわっている証拠である」
「生活の豊かさは、簡易の中にこそ存在しているのであり、物質文明のごたごたした、 入り混じったものの中には存在しないのである」
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