今週の気まぐれ本

 

ブック名

民藝とは何か

著者

柳宗悦

発行元

講談社文庫

価格

798円 (図書)

チャプタ



民藝とは何か
@なぜ民藝に心を惹かれているか
A民藝から何を私が学び得たか
B美の国と民藝
C日本民藝館について
D民藝の性質

キーワード

無想、無心、忘我、無銘、必然、伝統、 自然、質素、働くもの、単純、渋さ

 

本の帯(またはカバー裏)

「民藝」とは、民衆が日常に使う工藝品である。
民家、民具、民画を総称して「民藝」と呼ぶ。
・・・質素こそが慕わしい徳である。

気になるワード
・フレーズ


省略

かってに感想


陶芸を本格的にするものにとって、柳宗悦の「民藝論」は知っていて当たり前のように思われる。
とは思っていたが、ずっとそのままだった。
先日その本が図書館でたまたま見つかったのだ。

「資本主義の勃興と共に、工芸の美は堕落してしてきました。・・・利の前には用も二次なのです」
「なぜ特別な品物よりかえって普通の品物にかくも豊かな美が現れてくるか。それは一つに作る折の 心の状態の差異によると云わねばなりません」
「茶人は茶碗を眺めて『七つの見処』があると言います。・・・だがもし作者が『七つの見処』を意識して 作っていたら、その『見処』はたちまち消えていたでしょう」

「すべて美への認識は直観のことであって、『なぜ』という知的反省から美が認識されるのではないのです」
「用とは奉仕なのです。仕える者は着飾ってはいられません単純な装いこそ相応しいのです」
「民藝品のもつ一つの特色は、多産の品でありかつ廉価だということです」
「自然な美、ここに人々が讃える雅致の美が生ずるのです。あの奔放なこだわりのない 活々とした美は、ここから生ずるのです」