~~ (短期入所の負担額計算:H12.9.16記)~~

エミ姉ちゃんの手元には,毎月「平成12年○月分サービス利用票」なるものがある。
さらに,訪問通所区分支給限度管理・利用者負担計算なるものもある。
この票の項目には,サービス内容・種類,単位数,回数,サービス単位, 費用総額,保険給付額,利用者負担がある。

ちなみに母の場合,短期入所としての8月分利用は,併設短期生活I5サービスとして, 日数6日間・単位数6720,費用総額68006円,保険給付額61205円, 利用者負担(1割)6801円,
これに短期入所生活介護送迎サービス加算として利用者負担559円とある。

母の場合,短期入所は,期で42日間あるが,8月末累計で18日間だから, 半分にも満たない。やはりまだまだ遠慮している。
単純計算でいえば月一週間になるのだが。



~~ (訪問介護の負担額計算:H12.9.23記)~~

今週は,訪問看護の負担額計算を見てみよう。
サービス内容は,訪問看護2・回数5,これは単位数830で4150単位/金額。
緊急時訪問看護加算1370単位/金額,特別管理加算250単位/金額, この計に10.12を乗算する。

なぜ緊急時加算がされるのかよくわからない。

現在,母は週1回木曜日にサービスを受けている。
計算すると,58,392円,保険負担給付額52,252円, 利用者負担6,140円となっている。
限度基準額35,830単位に対して,5770単位であるから,かなり未達なのである。
限度額いっぱいに利用することがかならずしもいいとは思わないが, 計算書からは基準となる利用がどんなものか全くわからない。



~~ (訪問看護の内容:H12.9.30記)~~

介護保険制度実施前後のサービスの内容に変化があるわけではない。
いままでどおり,来宅するのは,毎週木曜日の朝である。
時間が決まっているので,エミ姉ちゃんの段取りも慣れたものである。
二人がかりでエミ姉ちゃん宅の風呂に入れてもらう。

以前は,特別養護老人ホームの入浴サービスを利用していた。
その時,こんな差別を受けた。
いつも一番最後の入浴なのだ。
なぜか,床ずれ個所から菌がまだ出ているということからなのだ。
それから,オシッコの管を二週間に1回交換してもらい,床ずれの治療をしてもらう。



~~ (その後の床ずれ:H12.10.7記)~~

母が寝たきりになってから,7年と2カ月,あっという間である。
エミ姉ちゃんにとっては,本当に長く重い歳月だったろう。
この間,エミ姉ちゃんが一番時間をさいていたのは,床ずれだ。
できるのは実に早かった。
寝たきりになってからしばらくして, 3カ月間病院に入院したのが悪かった。
あっというまにできてしまった。
3個所でき,エミ姉ちゃんの頑張りでひとつになった。

それはいまも変わらない。
ショートステイに行って帰ってくると,状態が悪くなっているのである。
とにかく,ウォーターベッドと寝返りをうたせることなのだが。
いくら体重が軽くなったとはいえ,手で握ることもできない母の寝返りは, かなりの重労働なのだ。
それも一日に何度もなのだから。



~~ (採尿袋が紫色:H12.10.21記)~~

健康人が健康状態を見るとき,オシッコの色を見る。
通常の場合,朝いちのオシッコはかなり濃いが稼働するにしたがって薄くなっていく。
母の場合,寝たきりだからオシッコの管で採尿している。
エミ姉ちゃんは,採尿袋を見ながらその量や色を毎日見ることになる。

ある日,特別な栄養剤を入れているわけでもないのに,紫色になっていることに気付く。
町医者先生を呼ぶが先生もわからない。
訪問看護の方の話によれば過去このような例は見たことがあるが,原因はわからなかったという。
おそらく,栄養剤と一緒に胃薬を飲ませたからではとなったが・・・。
いままでそんなことはなかった。
いつもと違うことが起きるとエミ姉ちゃんは不安になる。



~~ (パーキンソン病:H12.10.28記)~~

母はパーキンソン病である。
最近はずっとその関係の薬を服用していないため,硬直状態で手が絶えず震えている。
昨年,喉からの流動食も危険なため,胃に直接流動食を点滴する方法になった。
その手術をした病院で同室になったおばあさんにも同じ手術をしていた人がいる。
そのおばあさんの話が,看護の家族の方から時々入るらしい。

そのおばあさんもショートステイで特別養護老人ホームにあずけるらしいのだが, まだ元気がよすぎて,ご本人が胃の栓をはずすらしいのだ。
この栓は,その手術した病院でないとできないため面倒なのである。
でもそんな行為をしても,そのホームの院長先生は, 「私たちが十分に目が行き届かなくて申しわけありません」とお詫びする。
さらに自分たちでも栓が入れられるように院長自ら勉強しているという。



~~ (久しぶりの訪問者:H12.11.4記)~~

私は三人兄姉弟である。
兄夫婦とは,長年疎遠になっていたが, 母の病気がきっかけでそれなりに会って話をする機会はあった。
昨年,義姉が病気で手術入院,退院後仕事を退職。

それから,今年になって,半年程またブランクがあった。
そんな兄夫婦が,エミ姉ちゃん宅を久しぶりに訪問した。
その日,中国地方は震度6・5(10月6日)で大騒ぎであった。
義姉の術後の経過は良好らしい。



~~ (痰:H12.11.11記)~~

介護作業で大変なのは,食事と排便の世話をすることなのだが,もう一つある。
それは,痰の取り除き作業である。本人にはもう吐き出すだけの力はない。
どうするか,吸飲するのである。
エミ姉ちゃんは,一日2回その作業をする。

細いビニール管を喉に入れて吸引機で吸い取るのだ。
その作業をするとき,母の顔が少しゆがむ。
母は手も動かすこともできないので,抵抗する術はない。
いやな顔のあとに,喉の不快感はなくなるみたいである。



~~ (胃栓の交換:H12.11.18記)~~

10月,半年ごとに交換している胃栓の交換時期がやってきた。
いつもの病院へ予約し,当日義兄の車で準備万端と出かけたエミ姉ちゃん。
ところがところが何を勘違いしたのか,胃栓の準備がされていなかったのだ。
受付者は,内科の検診と思い込んでいたらしい。

エミ姉ちゃんは怒り心頭, 「うちがいくのは胃栓交換だとわかっているのに, 寝たきりの老人を連れてくるのが大変なのはわかっているのだろうか」と。
胃栓は,人それぞれ違うのでどうにもならない。
結局,11月にずれ込むことになってしまったのだ。



~~ (気になるショートステイ:H12.11.25記)~~

短期入所,特別養護老人ホームで短期間看てもらう。
通常月には問題なく予約も混雑しない。
ところが,年末年始が混雑するのだ。
エミ姉ちゃんは,11月早々に予約の電話を入れた。

結果,30日~翌年の5日までの7日間。
ただ,エミ姉ちゃんがいつも心配なのは,床擦れである。
それなりに落ち着いているのだが, ホームでは全員に細かいサービスは期待できないので, いつも少し悪化して帰ってくるのである。


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